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  吉浜漁協概要 乾鮑について 吉浜の海産物 三陸吉浜の紹介


乾鮑(あわび)とは
 『乾鮑』、食通であってもあまり耳なじみのない名前だと思いますがここ吉浜の海を産地として古来より、中国貿易における重要な輸出物として、近年では中華料理の三大高級食材の一つとして珍重されている最高級の乾燥アワビを指します。

岩手のアワビは日本一
 日本料理はもとより中華の世界でも高級食材の一つとして挙げられる「アワビ」。昔から、供物として、あるいはおめでたい席で食卓を彩ってきました。岩手県は生産量、品質においても、名実共に日本一のアワビ産出県なのです。「貝類の王者」、「海の小判」とも称されるアワビは焼いて良し、煮て良し、もちろん生で食しても絶品です。また食材以外にもおめでたいことの象徴として伊勢神宮のお祭りに供えられ、海の豊穣のシンボルになっています。お祝いを頂くときののし紙の右上の模様を思い出してください。色紙を折った形の中心に、細長い黄色のひもが包まれています。これは、かつてアワビを包んだ名残なのです。

名産「キッピンアワビ」
 世界的にも有数の大漁港である三陸、その中でも高波で知られる吉浜。その吉浜で作られる乾鮑を『吉浜乾鮑』(キッピンアワビ)と呼び、その歴史は江戸時代までもさかのぼります。当時から乾鮑は中国人にとても親しまれ、中国で食される乾鮑の約8割は三陸産でした。
 江戸時代から受け継いだ製法を吉浜独自といえる手間暇を惜しまぬ技法で磨き上げた「吉浜式製法」それによって生み出される吉浜乾鮑は今でも中華料理の世界で品質ナンバー1の評価を不動のものとしています。『キッピン』とは吉浜の音読み(中国読み)から呼ばれた名称です。
★現在『吉浜乾鮑』のほとんどは商社を通して中国に輸出されていますが、今後は国内販売にも目を向けていく方向です。


「吉浜式製法」はとても手間暇がかかる製法ですが、そこに『吉浜乾鮑』の品質の秘密があります。中でも重要なのが天日干しの作業です。スルメなどと同じで、機械に頼らず天日だけで、じっくり乾燥させることにより、風味豊かな乾鮑が出来ます。


 こんにち、『吉浜乾鮑』がこうした名声を得るようになった陰には、アワビ加工を通じて養殖漁業にこだわり続け、三陸の漁業の振興に尽力した功労者「水上助三郎」の存在があります。以前から日本のアワビ主産地として地位を築いていた三陸アワビをそれにおごることなく、研鑽と工夫を重ねて技法を改良し、『吉浜乾鮑』の評価を確固たるものとしました。
 水上助三郎の築き上げた技術と良質のアワビを育む豊かな吉浜の海、そして実直な吉浜の漁民の地道な作業が結実し、生み出された黄金色に輝く『吉浜乾鮑』。グルメをうならせる最高級の味覚は三陸吉浜の風土と先人から引き継ぐ漁民の英知の賜物なのです。

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